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更新日時:2017.10.05


小説 / SF・ファンタジー

完結 天と鈴

作品の長さ:37,438文字

(4)読者数:62

 都会の下町にある見かけはごく普通の食堂。中年の男とその娘らしき若い娘の二人で切り盛りしている。若い娘はどうやら高校生のようだ。昼間は父親を手伝って、夜間に高校に通っているらしい。

 食堂の味は抜群で一度でも食べたら病みつきになるほどの味だ。親父さんは何でも昔は一流の料亭で花板までなった人なんだそうだ。道理で、普通の料理でも全く次元の違うものを食べさせてくれる。

 娘さんも良く手伝っており、その姿は全く頭が下がるようだ。なんと言っても美形で、あの親父さんかの子とは思えないほどさ。背は160センチぐらいかな? すらっとしていて、長い髪を三角巾に包んで赤いエプロンしている姿がかわいい! この娘に会う為にこの店に来ている不埒な奴もいるらしい。

 そういう訳で、見てよし! 食べてよし! と言う訳でこの食堂は繁盛している。

 そんな物語の世界へ、ようこそ……

 

 

 天葵 天 (あまぎ てん)

 この食堂の主、仕入れから料理までこなしている。 天葵 鈴(あまぎ りん)の父親

 料理の腕は超一流。食堂を開く以前は某一流料亭で花板をしていた。

 

 天葵 鈴 (あまぎ りん)

 都内の定時制高校に通う18歳。昼間は家の食堂を手伝っている。母親は中学三年の時に亡くなったので、父親と二人暮らし。性格は明るく、朗らか。母親に似て非常な美観の持ち主。彼女目当ての客も多い。

 

 天葵 菜 (あまぎ さい)

 天の妻で鈴の母親。実は地球の人間ではない。月の住人だが、天の作る料理に惚れて一緒になった。食堂をやろうと言い出したのも彼女。二人で切り盛りしていたが、月の人間は地球では太陽の光が弱いので、地球に長く住んでいると寿命が縮まってしまったり、特有の病になってしまう。その為、早死してしまった。命が尽きる時に鈴にだけは真実を言う。そして父親の天のことを託す。

 

 鈴は地球の人間との混血な為、母親のようにはならない。だが、何時か、月に帰る日が来るかも知れないと鈴は思っている。

天もそのことは知っているが、口には出さない。

 鈴は母親譲りである特殊能力がある。それは、その人のオーラーを感じることが出来るのだ。だから弱いオーラーを放ってる疲れた人には栄養に富んだ料理を勧めるのだ。

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この作品のレビュー一覧

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秋を編む

2017.10.05 01:35

ネタバレ注意

実は胃液が胃壁をどれだけ削るか心配したのだ 読破中、静かな安定感に癒される毎に胃袋も満たされた きっと弛まない天と鈴がそうさせたのだと思う 季節のものをいただく大切さ、どう調理すれば食材を活かせるのかサラッと綴られよかったです 中秋の名月にお月様眺めながらピッタリでした

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powy

2017.10.03 21:28

たった一つのことを除いて、ごく普通の父と娘。二人の人生が丁寧に描かれていました。

そして作者の確かな目利きによって決まる、数々の献立。 ご馳走様でした、いや、大変にお腹がすきました! 食べる人(読む人)を思う主人公(作者の)愛情が詰まった物語です。 本当に、本当に「美味しい」物語なので、読むタイミングにお気をつけください。 こちら、「微笑みの飯テロ小説」となります。

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