小説 / SF・ファンタジー
完結 迷い仔猫の居候
作品の長さ:70,082文字
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怠惰を顔に貼付けて生きている神山隆二の目の前に降って来たのは、自称記憶喪失の幽霊マオだった。行くあてもないからのこの家において欲しいというマオの願いを、防犯対策効かないから追い出しようがないという後ろ向きな理由で快諾。自由気ままなマオに多少振り回されながらも、それなりに楽しく過ごしていた。
そんなある日、知り合いの少女エミリが隆二の家に訪れる。怪しい研究をしている研究所の、派遣執行官なる怪しい肩書きを持つエミリは「実験体を探しているので、探すのを手伝って欲しい」と頼む。その探している実験体が、マオのことであった。
エミリの手に渡すとマオが消滅させられるため、隆二はマオを連れて逃げ出す。