小説 / SF・ファンタジー
完結 硝子の街
作品の長さ:1,149文字
(1)読者数:59人
僕が密かに『硝子の街』と呼んでいる、一つのゴーストタウンがある。そこは鏡の中の世界のように、そして、生命を吸い取られた屍の廃墟のように、ひっそりと世界の最果てで、呼吸をしていた。その微かな呼吸音を、僕は聞き取ることができた。その静寂に佇んだ時、僕は心の底から、その街を愛することができるような気がした。
作品の長さ:1,149文字
(1)読者数:59人
僕が密かに『硝子の街』と呼んでいる、一つのゴーストタウンがある。そこは鏡の中の世界のように、そして、生命を吸い取られた屍の廃墟のように、ひっそりと世界の最果てで、呼吸をしていた。その微かな呼吸音を、僕は聞き取ることができた。その静寂に佇んだ時、僕は心の底から、その街を愛することができるような気がした。