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ノベラボグランプリ受賞作品 3 タイトル同時発売

2016.10.18

受賞作に編集を加え、ディスカヴァーより電子書籍として発売しました。3 タイトル同時発売です。

第7回優秀賞受賞作品
[電子書籍]幕末陰聞 山南語り(旧タイトル:影蝋蟲 ~幕末陰聞~) 猛士/著 800円


京へ戻る桂小五郎の警護を依頼された『万荒事屋』の葛城柔志狼。だが、京に足を踏み入れた二人を、謎の雲水の一団が襲う。果たして雲水の狙いは? 背後で蠢く『蟲匠』とは? 京の都を襲う妖異に山南敬助の『将門流陰陽術』が迸る!
 
●講評
新撰組をテーマにした王道のストーリー展開だが、よく練られており、盛り上がりのツボも計算されていた。シリーズで3作品応募いただいていたが、新しいものになればなるほど、描写・キャラクター・ストーリーの完成度が上がっているため、こちらの作品を選出した。本来の主人公である山南敬助が、葛城柔志狼に食われているのも、キャラクターが生きている証拠だろう。難読漢字が多用されており、読む際に引っかかりがある点に改善の余地を感じた。
 
>> [電子書籍]幕末陰聞 山南語り
>> [ノベラボ]影蝋蟲 ~幕末陰聞~
 

第8回優秀賞受賞作品
[電子書籍]小さくても吉は吉(旧タイトル:ウシジマくんによろしく) しとね/著 800円


高校を卒業して高利貸金業者に就職。2年も経てばそれなりに仕事にも慣れてくる。ある日、自分の貸し付けた客がびた一文払わずに飛んでしまったことから取り立てへ向かうことに。しかしそこには娘だと称する間抜けな女がひとり。浮世離れしたその女と一緒に返済金を作ろうと四苦八苦するのだが――。この出会いが、彼の金貸し人生の歯車を少しずつ狂わせていく。
 
●講評
ストーリー展開が見事。続きが気になりつつ読み進められた。またすべての登場人物に個性がはっきりとあり、魅力的な人物に描写されている点も良かった。逆に残念だったのは、比喩表現を多用しているため文章が若干詩的になり、すんなりと頭に入ってこない部分がある点と、オチがわかりにくかった点。ストーリーには読ませる力があるので、あとは描写の技術を磨けばより良い作品になるだろう。
 
>> [電子書籍]小さくても吉は吉
>> [ノベラボ]ウシジマくんによろしく
 

第10回優秀賞受賞作品
[電子書籍]昔むかし、いなくなった子どもの話 柿ノ木コジロー/著 249円


昔むかしのお話。とある村でしずという娘が突然姿を消した。たった一人の子を失くしたふた親は懸命に探し回るがまるで手がかりはない。そして、時は過ぎ……
 
●講評
良くまとまっている短編。とても引き込まれるストーリーで、子どもが読んでも楽しめる。内容が、安易な教訓になっていないところも良かった。しいていえば、しずが周りの人たちにとってどのような存在だったのかを、もう少し踏み込んで描いてもよかったのでは。
 
>> [電子書籍]昔むかし、いなくなった子どもの話
>> [ノベラボ]昔むかし、いなくなった子どもの話

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