役目を終えた吸殻は、灰皿の中で静かに消えていくはずだった。けど、運転席の窓から投げ捨てられた。道端にオレは転がった。常識を壊し、ポイ捨てする人間に責められながら、吸殻は、本当の悪者は、誰なのか...

一重瞼の私は、コンプレックスで、自分に自信を持てず、いつも隅っこ、下を向いていた。

　ある日眼鏡店の貼り紙に"メガネで変身体験"と言うメッセージに惹かれた。けど、勇気がなく、何回か素通りしてい...

中学生のユウは、ある日突然親友のハルカから無視されるようになる。

　原因は不明。ユウは意地になり、距離を置く。

　だけどハルカの身にある家族の問題が起き、スマホ、SNSに制限されていた。...

書くことが苦手な少年、陽斗が国語の「書き写し」を通して少しずつ興味をもつ。

文のリズムや、文節、句読点の役割に気づきながら自信をつけていく成長物語。

SNSに投稿された母の静かな独白・・・。それを読んだ夫と娘は、自分が責められていると「読み違え」、　やがて誰かのための言葉だと『取り違える』。

　けれど、母はそれが"自分自身への言葉"であった...

泳げなかった中学三年生の少女が、ある日拾った金色の腕輪をきっかけに、泳げるようになる。

　けれど、それは誰にも話さなかった。不思議な体験。

少女の「ずっと・・・秘密」だった。

運がすべてを支配する時代。

金も、命も、信頼も──“確率”の上に積まれている。

スロット、パチンコ、出玉、役物。

もはやそれは娯楽ではなく、戦場。

国家でも宗教でもない、数字が支...

　地球上のあらゆる問題に気づいてもらいたい。その為には発信力を上げるべきだ。その手段として、ある若者がアイドルグループ(STE)を作った。ボランティア活動、激しい歌とダンス。度肝を抜く彼らの手法...

　見知らぬ道で遭遇する不思議な出来事。

　彼女の行く道の先には、なにがあるのだろうか。

　変わった雰囲気の短篇です。

　いまから八年前アメリカ大統領選挙の結果を聞きながら、成田空港へと車を走らせていた。

　これから七泊十日の「エジプト旅行」が始まるのだ。

　パッケージツアーではあるが、胸は高鳴りまだ見ぬ国へ...