【重要:お知らせ】ノベラボ サービス継続のお知らせ

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お知らせ

2015.08.31

第 1 回ノベラボグランプリ 結果発表!!

ノベラボのオープンを記念して開催された第 1 回ノベラボグランプリ。テーマは「ファンタジー」です。応募総数 55 作品の中から、最優秀作品と最終候補作品の合わせて 5 点を選出いたしました! 最優秀作品については、ディスカヴァーからの発売を予定しています。


最優秀作品

「ぜんまい仕掛けのマエストロジカ」 徒川ニナ/著
 

 
マエストロジカと呼ばれる半機械人とそれを整備する機戒技師、そして、うなじにぽっかりと穴があいた少女のお話。妻を亡くし、一流の機戒技師からスリに落ちぶれた男・リコの心を支えているのは、四年前に自宅の前で拾った子供、ビビの存在だった。ある日の夕刻、そんなリコの元に、警邏部隊・王立調律院の精鋭であるマエストロジカのカデンツァがやってくる。
 
●講評
ファンタジーとしての世界観が非常に良く構築されていた作品。情景や人物の描写が秀逸で、著者に確かな筆力があることを感じさせた。設定は魅力的だが、ストーリー展開に、もう少しオリジナリティとテンポが加わると、さらにレベルの高い作品になるだろう。
 
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最終候補作品

「リンネの目」 城門有美/著
 
失踪捜査課に所属する槙零人の元に、十二歳の娘、辰川沙歩を探してくれという母親が現れる。警察の内部事情により、警察官として沙歩を探すことでできない槙は、不思議な力で失くし物を探し出してしまう双子の女子高生の話を聞き、ともに沙歩を捜索することを依頼する。
 
●講評
双子のキャラクターとセリフまわしが魅力的でテンポもよかった。「目」の種類や特性、美鈴の能力の説明が長く感じたので、そこをもう少しシンプルにすると読みやすくなる。それぞれのキャラクターの行動理由を強くさせると、より読者の共感を得られるだろう。ミステリー色が強いので、そちらのジャンルとしても応募していただきたい作品。
 
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「墓守奇譚」 深水千世/著
 
人が作りし物は、稀に「物憑きの精霊」と呼ばれる精霊を宿すことがある。精霊の姿が見える墓守の少年が語る、精霊と人間の交わりの記憶。
 
●講評
幻想的な雰囲気に魅力がある。男と女、親と子、家族の情がうまく表現されていた。ストーリー展開にもう少し意外性があると、なおよい。
 
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「白狐舞~幕末陰聞 山南語り~」 猛士/著
 
幕末、闇の陰謀が蠢く伏見に、新撰組副長 山南啓助の姿があった。
 
●講評
時代小説とファンタジーの組み合わせは、好きな人が多いテーマ。主人公が、坂本竜馬や斎藤一といった有名なキャラクターに食われ気味だったので、もう少しキャラクターが立っているとよかった。全体の文字数も多くないので、キャラクターや組織の背景の描写に筆を割いてもいいだろう。
 
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「流れ星の向こう側」 サクライサトシ/著
 
アリサとエリとアベくんと星のお話。
 
●講評
ストーリーもキャラクターも非常に立っている。が、読む人を選ぶ作品。審査でも評価が大きく分かれた。文章力は確かなものを感じる。
 
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