【重要:お知らせ】ノベラボ サービス継続のお知らせ

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お知らせ

2015.12.28

第 5 回ノベラボグランプリ 結果発表!!

11 月に開催された第 5 回ノベラボグランプリ「SF」部門の結果を発表します! 応募総数 44 作品の中から、最優秀作品と最終候補作を合わせて 4 点選出いたしました。最優秀作品については、著者様とご相談の上、ディスカヴァーからの発売を予定しています。

最優秀作品

「セーブ→ロード→」 水広/著


自殺の名所、13階建ての廃ビルの屋上で拾った「ゲーム」は、現実で「セーブ」「ロード」を行えるものだった。事故で両親を亡くし、田舎の祖父母に引き取られた神山朝は、転校先の中学で無口になり、生徒から虐めを受けていた。死ぬつもりで訪れた廃ビルで、神山は「ゲーム」を手に入れる。
 
●講評
主人公の成長物語という、テーマが明確に伝わってきた。いじめの描写が真に迫り、それを克服する姿は痛快でもあった。ストーリーの間延び感、時空を超えるという設定の活用方法などに改善の余地があるものの、ストーリー構成が魅力的だった。
 
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最終候補作品

「莫逆のテクノロジア」 しとね/著
きっかけは部室の落書き。幼なじみと二人で小さな謎を解いた結果、手に入れた旧式のデータチップ。そのなかには数年前に世界から廃棄されたはずの軍用人工知能の始祖プログラムが入っていた。人工知能は学園生活の夢を見るか?
 
●講評
プロットとしては面白かったが、主人公の独白部分が長く、間延び感があった。前半の流れから、壮大なストーリーを期待したが、ほとんど校内で終わってしまったので、スケール感の小ささを感じてしまった。読み味は軽く痛快で、長いながらも一気に読み通せる作品だった。
 
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「人形供養」 菊池川詠人/著
近未来の東京下町。貧乏寺の住職が供養を頼まれた物は、ロボットだった。
 
●講評
題材が非常によかった。すでにある問題から延長して、ストーリーを膨らませるという着眼が優れていた。ただし、ストーリーに盛り上がりがなく、淡々と依頼をこなしてしまっているのが順調すぎて、残念だった。SF小説としての魅力と、問題の深掘りが両立できると作品のレベルが上がるだろう。
 
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「うちの課長は最先端。」 杜雨露路/著
研究開発部から、わが営業部商品企画課に新しい課長がやって来た。State of the Art(最先端の粋)なロボッ娘課長が織り成す、モノづくりオフィスワークSF。
 
●講評
SFとしての設定はとてもおもしろく期待をしたが、実際には製造業を舞台にした企業小説だった。かなり専門的な内容なので、多くの読者には伝わらないように感じた。課長がロボットという設定を活かし、SF小説としてのエンタメ性をもたせれば、よかったと思う。テンポは軽く、読み味も良かった。
 
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