極道の世界に身を置く竜次と秀之の二人が、純粋な少女なつみと出会った事でそれまでの生きざまを戸惑いながらも大きく変えていく。

泥沼の中に見出した無垢な輝きを守るために、自らの過去と立ち向かいながら成長していく二人の男の愛と悲しみと苦しみ、そして生と死・・・。

「後ろなんか振り向かねえ、前だけを見てぶっ飛ばす！」彼らのポリシーが三人を支えつつも、その過去に引きずられ呑み込まれていく。

「過去というパーツ」を受け入れ、それを糧に成長する事の大切さ、世間という魔物に押しつぶされそうになりながら荒波を生き抜く竜次と秀之となつみの愛と友情。

「前篇・竜が消える時」と「後篇・花に囲まれて」の2部作になっています。