小説 / SF・ファンタジー
完結 歪んだ世界
作品の長さ:26,774文字
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これは、瞬間移動装置を完成させた科学者の苦悩を描く物語である。瞬間移動装置、それは誰もが夢見る装置であるが、実際問題として世界経済に及ぼす影響はあまりにも甚大である。それ故、その実現可能性が世に現出した時から、様々な人間の思惑を受け始め、単純な革新的発明には留まれない。もしも、ひとたび完成したなら、その存在を巡って世界は大きく動き始める。一人の発明者は、果てのない逃走に追いやられ、どこにでも行けるのにどこにも居ることのできないというジレンマと戦うことになる。