大学病院の当直外科医右京孝広（うきょう　たかひろ）は、当直用ベッドでウトウトと仮眠を取りながら木元依吹と出逢った時のことを思いだしていた。

大学病院で当直をしていると、右京の父が乗っていたタクシーに居眠り運転のトラックが正面衝突し歩行者を巻き込んでの交通事故となり、患者が病院へと運び込まれてくる。歩行者坂上純（さかがみ　じゅん）は既にこときれていた。坂上と同棲していた木元依吹（きもと　いぶき）がやっと病院へ到着する。右京は、坂上の病室へと案内するが、木元は「純ちゃん、なんで？」と、言った瞬間にお腹を押さえ、座り込む。過労とショックで流産してしまう。翌朝、木元は目覚めるが、「治療費が払えないから病院をだしてほしい」と懇願。人の命を助けたいと思い、右京は父の侭吾郎（じんごろう）に木元の治療費のスポンサーになって欲しいと依頼し、すんなりと受け入れられる。

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