小説 / 恋愛
完結 冬のLOVE物語 10の差
作品の長さ:18,750文字
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~あらすじ~
一九九五年十二月。クリスマスに塾からの帰り道で、一人寂しく家に帰る少年がいた。青木直人(アオキナオト)は、小学六年生だ。夜十時の帰り道は、人通りが少なく、十二歳の直人を不安にさせる。
ある日の帰り道、いつも通る公園の前で、カップルの幸せそうな会話が聞こえた。直人は、あまりに幸せそうだったので、思わず恋しくなった。甘えたくなって、公園に入っていった。公園で出会ったのは二十二歳の横井真里(ヨコイマリ)、幼稚園の保母をしている女性だった。その日から毎週公園で会うたびに、二人はお互いに惹かれあっていく。
直人の母、青木真奈美(アオキマナミ)は毎日夕方から深夜にかけて、スナックで働いていた。直人とはすれ違いの日々。一方で、店に通う市会議員の高橋に誘われるがまま、恋に落ちていった・・・。