小説 / 恋愛
連載中 亡骸にキス
作品の長さ:63,578文字
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「空気が吸えなくなったら、ママのオッパイでも吸ってりゃいいんじゃねぇの」
襲ってきた激しい恐怖と危機感に突き動かされるがまま、訳も分からない「何か」から逃げたあの日の夜、ただの人間である"ちはる"の前に、突如として「吸血鬼」を名乗る男が現れた。
ただ見られているだけなのに、ただそこに存在しているだけなのに、命を掴まれている感覚、縛り付けられた体、言うことをきかない足、恐怖に震える唇。ありえない存在を前にして、ちはるの心はどうしようもない恐怖に叫びたくなった。
それなのに、まるで出会うことが当然であったかのように、彼のことを受け入れてしまう。
煽り上手で喧嘩っ早い最強皮肉屋吸血鬼と、気の強い女子大生の「大人」の純愛ファンタジー。切なく儚い物語に、痛快な”煽り”のスパイスを添えて、召し上がれ。ストーリー重視。