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更新日時:2017.07.28


小説 / SF・ファンタジー

連載中 黄昏の魔女と小さな人でなし

作品の長さ:5,115文字

(0)読者数:33

 人が人を殺すには、例えばどんな大義があれば許されるのだろうか。

 

 答えは決まっている。

 

 明白に明快だ。

 

 許されるわけがない。

 

 どんな大義も、どんな信念も、どんな決意も、どんな正義も。

 

 あるいは、

 

 どんな劣等も、どんな衝動も、どんな悪意も、どんな殺意も。

 

 人殺しの前には無意味だ。

 

 ことごとく、ただの人でなしである。

 

 そしてこれは、そんな人殺し達と、それ以上に人でなしである『わたし』の話。

 

ーーーー

 

 

 暑さの残る十月。

 

 わたしは、一人の少女と出会う。

 

 彼女は言った。

 

「友達がほしい」

 

 それが、全ての始まりだった。

 

 

 一人の少女を巡る、

 

 たった一つの戦争。

 

 

 繰り広げるは、血で血を洗い、何よりも血と血で繋がる異能世界の住人達。七人の魔女をそれぞれ当主とする、混沌と権力の埒外集団。

 

《研究》の≪下上-サカガミ-≫

《戦闘》の≪若紫-ワカムラ-≫

《技術》の≪絡繰-カラクリ-≫

《暗殺》の≪糸色-イトシキ-≫

《権力》の≪七星-ナナホシ-≫

《商売》の≪孤子-ミナシゴ-≫

 

  それらの名が指す意味を知ったとき、わたしは少女の闇を思い知ることになる。

 

 その時わたしはーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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