小説 / 恋愛
完結 殺したいくらいに
作品の長さ:15,538文字
(0)読者数:32人
「あ、すみません。」
揺れる電車で咄嗟に捕まった吊革で触れた彼女の手。
「いえいえ、こちらこそ。」
微笑んでお辞儀をした彼女と目を合わせることはできず、目を逸らした先に彼女の右手に収まっているスマホ画面があった。
映し出されたツイッターアカウント。
〉ココ0906
今日が6月9日だったことと、9月6日が僕の誕生日であることでその数字は一瞬で記憶でき、
ココという変わった名前は僕の頭に残った。
そこから二人の運命が動き始めた。