連載中 轟然割破の斧術商
作品の長さ:22,616文字
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「超危険人物、山餅魔鎖鬼(ヤマモチマサキ)と間違えた。」
中堅商社の海外支社で働く中年一歩手前サラリーマン、山本一徹(ヤマモトイッテツ)は、主任昇格の辞令を受けて帰国した矢先、様々な世界を神に変わって管理、調整する《調整者》から指名手配犯と間違えられ異世界へと追放された。
妖魔、獣人族、天祝族。
人間族ならざる存在が跋扈し、自らの種こそ至高と謳ってはばからない。それが異世界の共通認識。
彼は救えなかった。
まだ異世界に慣れなかった頃の彼を守り、彼が愛してしまった女性を。
だから決めた。女が死を選ぶきっかけとなった二種族の血を引く赤子を、異世界では禁忌とされる《忌子》を、彼が父親として導き、守り通す事を。
たとえそれによって同族から裏切者と蔑まれたとしても。
その為なら何だってするのだ。
夢、金、愛、伝統や通念。ソレらがたとえ誰かにとってなにより大切なセカイだったとしても、弊害になるなら彼は取り上げる。
そうして知る事になる。その子供は、異世界で引き起こる災厄を鎮める《セカイの至宝》の一人である事を。
壊れていく常識と倫理、崩れいく日本での大切な居場所。
これは変わってしまう自分自身と環境に喘ぎながら、別言語、異文化に溶け込み、種族問題に端を発す軋轢に葛藤しながら、人の恐ろしさと優しさを学ぶなか、息子の成長を通して一徹が自らの居場所を作り出していくお話。
何が大切で、譲れないのか……
《銀の髪飾り》が仲間との出会いを引き寄せる。
それはやがてセカイを変える力となっていく。
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小説家になろう様において
キャトルミューティレート名義で
「ならばセカイは俺が取り上げよう、お前達がそうさせた (旧題:主任商社マン(仮)の異世界駐在日誌)」を連載しております。
本作は舞台背景をずいぶん変えて、ただ話の流れ的には同じ感じで進めて行こうと思います。