小説 / SF・ファンタジー
連載中 異世界は虚無の彼方にて。
作品の長さ:16,025文字
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生きるのが嫌だった。ずっと死にたいと思って生きてきた。夢を持って、希望を持って生きている。それがないにしろ、人並みに普通に暮らしている。そんな人々が妬ましかった。塞がらない傷を隠すこともせず、むしろ誇ろうとさえしているかのような醜い自分。自分を傷つけた人々を今更憎んで、ひねくれて、八つ当たりで自己満足できてしまう愚かな自分。生きる価値のない人生。苦痛に満ちた思考回路。虚無。異世界で手に入れた力を自己満足のために使う。それゆえの衝動と依存。そんな自分の話。