小説 / 歴史・時代
完結 夢の浮橋
作品の長さ:59,061文字
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「こんなにも愛されているのに、どうして俺は独りきりなのかな――」
幼い頃から強い孤独感を抱え、生きてきた汰一。
誰と居ても、何をしていても、どこか遠くから声がする。
『約束したのに。貴方は、嘘吐きだ……!』
抗いようの無い悲しみはやがて、汰一の心を蝕み、喰らい尽くそうとする。
――僕は、君との約束を果たす為に、此処にきたんだよ。
自分であり、自分では無い誰かの声が、そう深い深い闇の中で囁きかけた。
※注意※
歴史上の人物を軸に描いている場面があります。
年齢や時節等、史実に沿っていない点が多々あるかと思いますがひとつの物語としてご理解いただけると幸いです。