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更新日時:2020.08.02


小説 / 青春・友情

完結 橋姫影物語

作品の長さ:12,619文字

(0)読者数:37

 1996年。5月。

 私・大城琴(おおしろ・こと)は、気になる同級生の七宮栞(しちみや・しおり)と地域の伝承『橋姫伝説』について刻まれた石碑を見に行くことにする。

 宮城県仙台市は広瀬川の広瀬橋にまつわる歴史(ものがたり)。

 藩政時代(江戸時代)。とある長者の娘が自らの命を犠牲にして荒ぶる川の竜神様の怒りを鎮めたという話について、栞がどう思うのか、知りたい。

 何故なら。

 この時代の人間たちにはあずかり知らぬ秘密が一つ――私は人身御供(ひとみごくう)となった「橋姫」の生まれ変わりなのだ。

 この世界で、確かめなくてはならないことがある。

 置き忘れられた歴史(ものがたり)の異聞(いぶん)、私だけが知っている。

 誰にも理解してもらえないのは。それはそれでイイとして。

 私はこの日常(せかい)を生きていてイイのか。

 その答えが、まだ分からない。

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