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更新日時:2021.05.23


小説 / SF・ファンタジー

完結 クラウド・シティ

作品の長さ:25,396文字

(0)読者数:10

 第4回 文芸社文庫NEO小説大賞応募作品

 

 一週間前、ナイアスは夏休みに叔父で機械工学者のアルフから呼び出しを受ける。

 乗り気ではなかったが向かうと、メイドのクライスの案内でアルフに会う。

 アルフはクラウド・シティに住んでいる父のトーマスから解析したデータの回収する指示を、ナイアスに出す。

 ナイアスはやむなく受け入れ、クラウド・シティに向かった。

 クラウド・シティは中心部が人型ロボット、チャイルド・キットの製造メーカーの企業城下町になっていて、ゲートにより仕切っていた。

 入れずに迷っている時、警察官のヨシュアがトーマスに話をつけ、ゲートを開ける。

 ナイアスはトーマスの元に向かうも、道に迷ってしまう。

 途中で寄った広場にて、歌を歌うチャイルド・キットに会う。

 チャイルド・キットのデータと照合し、場所を修正してトーマスに会う。

 トーマスは子供のデータが入ったカードを渡し、歌を歌うチャイルド・キットの存在に興味を示すと、ナイアスの案内で広場に向かう。

 一方、ヨシュアは歌を歌うチャイルド・キットの通報を受けて広場に向かうとライフルで破壊する。文化を継承するチャイルド・キットは破壊する規則があるからだ。

 ナイアスとトーマスは現場に合流すると、関係者として警察署に連行する。

 ヨシュアはチャイルド・キットが文化を持つと行き詰まるから破壊するのだと話し、トーマスに人の記憶を移植して学習する可能性を問う。

 トーマスは記憶は断片で、学習しても演技しているだけなので無理だと答える。

 ヨシュアは納得し、二人を開放する。

 ナイアスはトーマスとの別れ際、クライスがチャイルド・キットと同じ目をしていたのと事故で亡くした息子と同じ名前である点、記憶が断片ではなく、つながっていれば認識できると気づく。受け取ったカードの正体と、アルフの目的を察した。

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