小説 / ミステリー
連載中更新 殺意と絆の三ツ峠
作品の長さ:115,876文字
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製薬会社を中途退職して探偵業を始めた空木健介は、三ツ峠山に山小屋泊りの登山に行く。そこで、偶然にも製薬会社に勤務する森重裕之と知り合うが、その森重は翌朝頂上から転落してしまう。空木は、救助ヘリで病院へ搬送される森重に付き添うことに。そして、駆け付けた家族に森重の前日の様子を伝え、自ら転落した可能性を話す。空木の話を聞いた家族、中でも父の勇作は息子への悔恨の思いから、息子の職場の調査をすることを決心し、探偵でもある空木に調査の協力を依頼する。森重の職場、合併したホープ製薬の職場調査では、上司である下松部長との軋轢、ポストを争う国崎との関係が浮かび、それらが旧会社の太陽薬品の出身者の想いを背負う覚悟でいる森重の心に病を生むことになった要因ではないかとの結論に達する。森重の父への報告を終えた空木だったが、調査の過程で疑問がうかんだことの調査を始めると、意外な事実が浮かび上がった。