小説 / SF・ファンタジー
完結 アガペー:agape
作品の長さ:13,452文字
(1)読者数:4人
遠い遠い未来の世界。今と同じようなありふれた世界。
続く未来の果ての果て。その先。人類は真実の愛に到達する。
未来の社会、貧困と環境汚染が蔓延する都市のスラムに住むノアとソフィーは、深い愛で結ばれている。ソフィーは公害によって重病に侵され、余命わずかと宣告される。
ノアは彼女を救うため、どんな手段をもいとわないと決意するが、医師からも治療法がないと言われ、絶望する。
ノアの焦りは暴力的な行動にまで発展し、警察に逮捕されてしまうが、ソフィーを救いたい一心で道を探し続ける。
そんな中、ノアは禁忌の科学者アイザックの存在を知る。
アイザックはかつて学会を追放された天才科学者で、生命や魂に関する禁断の研究を行っている。
ノアはソフィーの魂を生体脳にコピーすることで彼女を救えると信じ、アイザックの 力を借りる決意を固める。
しかし、ソフィーはノアが自分の命を犠牲にしてまで救おうとすることに強く反対する。
彼女は、自らの死を受け入れるべきだと考え、 ノアの自己犠牲を拒むが、ノアはソフィーを失う恐怖に耐えられず、計画を進める。
最終的に、ノアはアイザックの手でソフィーの魂を生体脳に移す実験を決行する。
ノアは自分の体を犠牲にしてでもソフィーを生かそうとするが、ソフィーはその行為に対し深い悲しみを覚える。
しかし、実験が成功し、ソフィーは新たな姿で 目を覚ます。 物語の最後、ノアとソフィーは再び出会い、魂が新たな世界で永遠に一緒に生き 続けることを誓う。
二人は、愛と犠牲の果てに、共に「永遠」を手に入れるのだった。




