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更新日時:2015.10.03


小説 / 恋愛

連載中 ぼくだけを見つめてくれたきみを

作品の長さ:41,561文字

(0)読者数:72

 そこにしかないものがある。

 そこでしか手に入らないものがある。

 そのときしか出来ないことがある。

 

 いつも、いつだって、自分はそれを逃してきた。

 

 

 小学生の頃、自分はいつも公園で本を読んでいた。

 公園には決まって、自分ともう一人しか現れない。

 寂れた公園で言葉を交わすこともなく、静かに本を読む。

 そんな日常が気に入っていたはずなのに、自分はいつしか――

 

「そのときは、またねだな」

 

 なんの変哲もない公園で出会った二人を描く、青春ミステリ。

 ぼくが見逃していただけで、彼女はいつも近くにいたんだ。

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