お知らせ

2015.11.30

第 4 回ノベラボグランプリ 結果発表!!

10 月に開催された第 4 回ノベラボグランプリ「恋愛」部門の結果を発表します! 応募総数 67 作品の中から、最優秀作品と最終候補作を合わせて 4 点選出いたしました。最優秀作品については、著者様とご相談の上、ディスカヴァーからの発売を予定しています。

最優秀作品

「夢の遊眠と有限な悠日」 木村椅子/著


街の便利屋・甘木央朗。12年前に死んだはずの恋人・悠乃が目の前に現れたことによって、彼の悠長な日常は変化しはじめる。悠乃の存在は央朗の心を揺らがせるが、しかし彼は、どうしても彼女を『恋人』として見ることができないでいた。そんな中、時間を超えてきてしまった悠乃を追いかける時間の調整者・田中が現れる。田中は、悠乃がこの時間に現れたことで生まれてしまった、歪みを伴う『世界』を修正するために、彼女を元の時間へ連れて帰ろうとする。
 
●講評
ストーリー展開、人物描写ともによくできていた。恋愛以外にもファンタジーやコメディーといった複数の要素がバランスよく組み合わされていて、読者を飽きさせない。結末がどちらかに転ぶのか予測ができず、最後まで楽しむことができた。「調整者」の設定や悠乃が世界に与える影響など、あいまいになっている細部をもう少しつめると消化不良感がなくなると感じた。
 
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最終候補作品

「君が歌を歌う時」 柊/著
幼馴染の日和は、度々一人暮らしの僕の家に居る。度々来るんじゃなくて、度々居る、なんだ。それは、まるで住み着いている、と言っても過言じゃない。日和が静かにく口ずさむ。小さな声で、わざと下手糞に、そしてぶっきら棒に歌う彼の歌。僕は君が歌を歌う理由を知っている――。なのに、いつだって何もできずに後悔してばかりなんだ――……
 
●講評
淡々と物語が進む、雰囲気が良かった。描写力もあったので、二人の住まいの様子なども簡単にイメージができた。しかし、一人称での状況説明や心情描写が多すぎて、なかなか話に入り込めない面もあった。
 
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「反撥」 ユキ/著
社会人一年目の青木空良は、3つ年上のカメラマン・月島最加と交際していたが、最近すれ違いが続いていた。しかし、空良には最加と別れたくない、別れられない理由がある。それは、大学時代の恋人・徳永千羽との過去につながっていた……
 
●講評
高い描写力があり、期待させるものがあったのだが、ストーリーがありがちなもので終わってしまったのが残念。もっと話の展開や多様な登場人物が欲しかった。筆力は確かなものがあるので、起承転結をより意識し、読者の予想を裏切ることを目指してプロットを立てればよりよい作品ができるだろう。
 
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「水曜日のフルーツタルト」 tomomi/著
大学に入学したての間山紘のもとに、突然、中学時代の初恋の相手、里見香代からメールが届く。再会し急速に距離が縮まる二人だが、香代の様子はどこかおかしかった。――人生が終わるその時まで一緒にいたいと思える人。たった一人でいい。そういう人がいるなら、そばにいてくれるなら、それは、最高に幸せなこと。
 
●講評
文章力、ストーリーの構成力があった。ただし、簡単に序盤でネタバレがあるなど、単純すぎるところがあった。読者をひきつけるために、どのタイミングでどこまで読者に推測させるのかを意識して構成するとよくなるだろう。
 
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