【重要:お知らせ】ノベラボ サービス継続のお知らせ

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お知らせ

2016.03.31

第 8 回ノベラボグランプリ、最優秀作品を発表しました!

2 月に開催された第 8 回ノベラボグランプリ「卒業」部門の結果を発表します! 最優秀作品と最終候補作を合わせて 3 点選出いたしました。最優秀作品については、著者様とご相談の上、ディスカヴァーからの発売を予定しています。

最優秀作品

ウシジマくんによろしく しとね


高校を卒業して高利貸金業者に就職。2年も経てばそれなりに仕事にも慣れてくる。ある日、自分の貸し付けた客がびた一文払わずに飛んでしまったことから取り立てへ向かうことに。しかしそこには娘だと称する間抜けな女がひとり。浮世離れしたその女と一緒に返済金を作ろうと四苦八苦するのだが――。この出会いが、彼の金貸し人生の歯車を少しずつ狂わせていく。
 
●講評
ストーリー展開が見事。続きが気になりつつ読み進められた。またすべての登場人物に個性がはっきりとあり、魅力的な人物に描写されている点も良かった。逆に残念だったのは、比喩表現を多用しているため文章が若干詩的になり、すんなりと頭に入ってこない部分がある点と、オチがわかりにくかった点。ストーリーには読ませる力があるので、あとは描写の技術を磨けばより良い作品になるだろう。
 
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最終候補作品

わたしの願いは、透明 恵瑠/著
自分の色を塗りつぶされながら生きてきた小浦咲は、あるきっかけを経て、幼い頃から育んでいた「黒」を芽吹かせ、自分を認めることが出来ず、心を病み、黒い闇に落ちていく。うつ病を患った咲と、その彼女を支える高木圭介が、いろいろな思いを抱えながらも、生きる意味、それぞれの気づきを得て、過去の自分から卒業し、新しい自分になるまでのストーリー。
 
●講評
うつ病、パニック症候群、神経症などの描写にリアリティがあり感情移入できた。しかし、ストーリーに物足りなさがある。善悪がはっきりしすぎており、展開の先が読めることで盛り上がりに欠けた。読者を裏切る展開を盛り込めれば、もっと読者を引き込む作品になるのでは。プロットに改善の余地がある。
 
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卒業前夜 tomomi/著
33歳のバースデー・イブ。一人暮らしのサクラのもとに、突然見知らぬ少女、クミがやって来た。1日だけ泊めて欲しいと言うクミの目的は――?
 
●講評
春・桜・卒業というイメージが浮かぶ作品。主人公に壮絶な過去がありながらも、「桜」のモチーフが効果的に使われているためか、物語に爽やかさすら残る。ただ、主人公にリアリティが感じられなかった事で、物語に入り込めなかった事が残念。もっと感情の起伏が欲しかった。
 
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