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咎人の恋シリーズ

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咎人の恋

 かたや女性と見紛うばかりの美人ながら、ヤクザの組長の息子。

 もう一方は剛毅朴訥は仁に近しを体現するような強面の男。

 湘南台高校二年の蓮《れん》と薙《なぎ》はそれぞれの理由から、学内ではいつもクラスメイトたちに敬遠され、孤立していた。

 互いに、自分の孤立は理解できても相手方の孤立の理由がわからない。わからないから見つめ、そして強烈に魅かれた。

 やがて二人が十八になったばかりのころ、蓮の父親が死に二人は否応なく極道の世界へ足を踏み入れていくことになる。

 腐った世界で、騙し合い、蹴落とし合い、それでもなにかを護ろうとした、蓮と薙の物語。

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更新日時
2021.10.18

小説 / その他

完結月蝕

作品の長さ:79,591文字

(0)読者数:68

月詠《ツクヨミ》

日本古来の神であり、天照《アマテラス》、須佐之男《スサノオ》と共に、日本神話の三神(三柱の貴子)とされているが、その活躍の記述は極端に少ない。

月を神格化した夜を統べる神であり、後に食物、豊穣の神ともされる。

性別は男性というのが一般的だが、その美しさや稀に表記される描写をみると女性ではないかと思われる部分もある。

一説には、実は女性であったが、姉神天照より美しく、妬まれたため、世間から隠され、男とされたとも言われ、またもう一説では、実は両性具有であったとも言われている。

 

不動明王

光の明王、多くの明王の中でも中心的な存在であり、五大明王の中でもリーダー格とされる。

煩悩を抱える最も救い難い衆生をも力ずくで救うために、忿怒の姿をし、その身体は醜い青黒い色で表現される。

忿怒の相は、我が子を見つめる父親としての慈しみ、

(外面は厳しくても内心で慈しむ父の愛)を表現したものである。

粗末な身なりも、高い立場からモノを言うのではなく、大衆の中で親しく過ごしていきたいとの願いからであり、他の仏とは違い、姿・顔が恐ろしげなのは、特に難化の衆生を救うことを目的に出しているからと言われている。

言うことを聞かない人々を、何とかしてやりたいという優しさが、忿怒の形相をとらせているらしい。

 

 

薙と蓮の想いを、薙のほうから描いた「太陽の章」と

蓮のほうから描いた「月の章」を交互に進めています。

あのときあの言葉の裏で、互いが何を考え何を求めたのか

向き合いながらもすれ違っていく二人の物語。

その序章です。

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更新日時
2022.05.28

小説 / その他

完結黄金の月

作品の長さ:79,844文字

(0)読者数:40

高校時代に知り合い、魅かれあい、共に親友と呼ぶようになっていた高塔蓮と柳原薙。

極道の組長を父に持つ蓮は、いつしか薙へ恋情を抱くようになり、友として接してくれる薙への想いに苦しみながらも離れられずにいた。

薙もまた、由香里という彼女がいながら蓮へ抱く不自然に甘い感情を持て余しつつ、お互いにその想いを告げないまま数年が過ぎていく。

そして二人が十八になろうという年、蓮の父が危篤状態に陥り、蓮は父親の纏めている組の跡目を継ぐことになった。

 

たった十八の組長になにが出来るだろう?

でもやるしかないのなら……。

その隣には、薙……やっぱりお前にいて欲しい。

 

学生時代の薙と蓮の想いを描いた「月蝕」の続きとなります。

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更新日時
2022.09.01

小説 / その他

完結太陽と月の巡り

作品の長さ:73,386文字

(0)読者数:41

 薙の消えたあと、蓮はただ悪夢に魘されながら虚しく日々を生きていた。

 だがどんなに後悔しても、蓮には護らなければならない組とその構成員たちがいる。

 もう引き返す道はないのだ。

 

極道の父をもち、青春時代を孤独に生きた蓮と、蓮に惹かれ手を差し伸べた薙。

二人は互いを友と呼び、唯一と信じあっていた。

薙の恋人由香里も薙同様、蓮を愛した。

やがて蓮の父親が死に、蓮は組を継ぐ。

汚い仕事に手を染めていく蓮と、高校時代のままでいようとする薙の間には徐々に大きな溝ができていた。

そんなころ、連合のTOPである白峰浮岳が何者かに殺されるという事件が起きる。

犯人は柳原薙であるとされ、蓮は薙を追えと命を下す。

逃亡する薙とそれを追う蓮。

浮岳を殺したのは誰だったのか。

 二人の青春時代を描く「月蝕」と浮岳殺しまでの経緯が語られる「黄金の月」の続編

 咎人シリーズの完結編です。

 

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