小説 / SF・ファンタジー
完結 十年後
作品の長さ:11,960文字
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※短編です。
十年前に取材した民間の刑務所。
最新の技術を使い、囚人を管理する必要のない新たな刑務所として期待されたその場所を、私は今でも鮮明に覚えている。
そこは確かに平和で、囚人たちが暴れまわる普通の刑務所とは大きく違っていた。
刑務所という施設、特に釈放の可能性の低い重犯罪者たちを収容していることを考えれば、それは奇跡とも言える光景だった。
でも、それは本当に正しいと言えるのかな。だから、それを確かめに来たんだよ。