【重要:お知らせ】ノベラボ サービス継続のお知らせ

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お知らせ

2016.01.29

第 6 回ノベラボグランプリ、最優秀作品を発表しました!

12 月に開催された第 6 回ノベラボグランプリ「ミステリー」部門の結果を発表します! 応募総数 29 作品の中から、最優秀作品と最終候補作を合わせて 4 点選出いたしました。最優秀作品については、著者様とご相談の上、ディスカヴァーからの発売を予定しています。

最優秀作品

ダイヤモンド・ゴースト 川内祐


光の中に戯れる二人の女を写した撮影者不明の写真。それだけを手掛かりに、女を捜せとの依頼を受けた探偵が、奔走しながら自らの生きる道を同時に探していく物語。 ライカのボディにマウントされたスーパーアンギュロン21mm/f3.4 わずか4枚の絞り羽根からの光が、まだ見ぬ事件を写し出す。
 
●講評
論理性や推理の進展のタイミングなど、読者を納得させてひきつけるスキルがあり、文章も非常に巧みだった。スマホを利用した謎解きは新鮮で、新たなパターンを拡げるものだった。解決までの道のりが順調すぎてご都合主義的な部分があったところ、ラストの展開が淡泊だった点など、改善点は複数あるが、それらを見直せばさらに面白い作品になるだろう。
 
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最終候補作品

Welcome to the Rose Garden なぎのき/著
江藤祐一(えとう ゆういち)は路頭と人生に迷っていた。そこに差し伸べられた手──ローズガーデン。そこは全てを記録する「秘密の花園」だった。かくして、ローズガーデンの主人、一条沙樹(いちじょうさき)に振り回される日常が始まった。
 
●講評
文章力があり、読者に読ませる力がある。登場人物同士の会話も少々冗長だが、テンポが良かった。ただし、ローズガーデンという多少無理がある設定や、悪人がいないパターンを成立させるには、推敲の繰り返しが必要だと感じた。この設定とプロットで完成度を高めるのは難しいものがあるだろう。
 
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Anti-Profiling(アンチ・プロファイリング) 慈音/著
「テレビ局に人体の一部が送られてきたらしい」警視庁十係の刑事・辻のもとに、上司の十係長・村木から電話が入る。テレビ局に辻が駆けつけると、遺体の凄惨さと添えられた犯行声明文から、犯人が快楽殺人犯であることが判明する。
 
●講評
読者に恐怖と好奇心を与えるプロットで、飽きずに読み進めることができた。捜査に難航する様子も興味深かった。最後のオチに無理があったこと、主人公のプロファイリングという特徴を否定する結果だったことが、作品として中途半端な読後感を残してしまった。
 
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白い月に歌は響く 城門有美/著
彼女は歌う。彼女の心を。彼女の言葉を。捜査の中で女は気づく。人の想いの尊さを。古い刑事は貫き通す。己の信念を。そして彼らは前へと進み始める。
 
●講評
ストーリー、プロットは良かったように思う。近未来の時代設定を活かしきれていない点や、警察が絡んだプロジェクトの生まれた理由、駄目になった理由などの詳細があいまいな点が残念だった。クライマックスに向けて、読者のワクワク感を引き立てる工夫・描写があれば、よくなるだろう。
 
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