ちょっとだけ切ない短編集シリーズ

ちょっとだけ切ない短編集
ちょっとだけ切ないショートストーリー。
夜に読んでも怖さはないと思います。少しだけ、ホラーテイストが入った小説が多くなると思います。
現在をベースにしています。地域的なことは、職業的なこともありますので、業界が違う人にはわからないところがあると思いますが、あえて説明はしておりません。
そういうものだと思って楽しんでいただけると嬉しいです。
注)
1話完結(5000~10,000文字程度)になっています。
完結あの日見た空
作品の長さ:7,751文字
(0)読者数:48人
私は上司を尊敬していた。そんな上司が最後に見た空はどんな色だったのだろう
私はシステム屋だ
今の部署に配属されるまでは、システムエンジニアの肩書を貰っていたが、それがすごく恥ずかしい。
上司は、尊敬できる人だ。
私は、自宅謹慎中を会社からいわれている。
別になにか不祥事が有ったわけではない・・・はずだ、新聞に載ったから不祥事に鳴ってしまうのかもしれないが・・・。
私は、尊敬する上司を失った。
完結忘れられた絵本
作品の長さ:7,203文字
(0)読者数:61人
街の図書館が今日で閉館になってしまう。
最後の日は、残っている本を好きなだけ持って帰る事ができる。
私は最後に借りる本を探すために、図書館に向かう。
私が見つけた一冊の絵本。
なぜかすごく懐かしい。
破かれて、汚れている絵本。
この一冊の本が、私が借りる最後の一冊にした。
絵本に呼ばれたのか?
わからない。でも、この絵本は、私に掛け替えのない物を思い出させてくれた。
完結青い鳥を待つ人
作品の長さ:7,069文字
(0)読者数:41人
私はIT企業に勤める人間だ。
大きくもないが、小さくもない中堅どころの会社だ。
ここには、不思議な部署がある。
部署の正式名称は誰も知らない。BBと呼ばれている。ブルーバードの事だと教えられた。
研修上がりの新人は配属されることがない部署。
部長は決まった時間に出社する、心が壊れてしまった人たちが最後に行くつく部署。
会社に存在してはならない部署だか、事実存在が認められている。
部長以外は、机が6個。誰も来ない日もある。
完結白い天井
作品の長さ:6,225文字
(0)読者数:36人
私が被害者だから、私が被害者になったから、私が悪いの?
両親と祖父母と弟を理不尽に奪われた彼女が時間をかけてたどり着いた答え。
その答えを確認するために、行動を開始する。
自問自答を繰り返しながら、答えを見つける。
被害者を襲う数々の理不尽。
父親の会社を奪われ、学校から追われて、そして、住んでいた所までもが狂人によって荒らされる。
彼女が唯一覚えていた白い天井。それが最後に残された記憶だったのかも知れない。
完結背中に感じたぬくもり
作品の長さ:6,781文字
(0)読者数:46人
夫と娘を殺されて、心が壊れてしまった娘。
娘の心を壊して、娘の旦那と孫娘を殺した犯人を許すことができない。
儂と妻の楽しみを、楽しみにしていたぬくもりを奪った犯人が許せない。
警察は何もしてくれない。
犯人を捕まえる事もできない。
儂と妻が娘にしてやれる事が何かあるのだろうか?
心が壊れた娘の願いを叶えることが出来るのだろうか?
完結新しい絆、新しい傷
作品の長さ:8,153文字
(0)読者数:35人
ママから貰った古い傷が、新しい絆をくれた。
僕は、自殺したわけでも無いのに、左手首に傷がある。
この傷は、ママが僕を守ってくれた傷だ。
ママとパパは、僕を守って死んでしまった。
祖父母にそう教えられた。
もうすぐ高校も卒業だ。僕は、進路で悩んでいる。やりたい事が見つからない。大学に惰性で進んでもいいかもしれないが、お金があるかわからない。それなら、このままバイトじゃなくて就職してもいいかもしれない。
完結優秀高場
作品の長さ:13,417文字
(0)読者数:45人
その学校の卒業生は優秀な者が揃っている。1名の秀才と99名の優秀な者。
それがこの学校の伝統とでも言うのか、設立以来続いている状況だ。
調べていた記者が消えた。
何かが行われているのは間違いない。
学校では何が行われているのか、小学校から高校卒業までの11年間。全寮制の男子校。そして、長期休みでも誰ひとりとして学校の寮から出て帰省しようとしない。
この学校は、存在が不気味で、どこかおかしい。おかしいことしかわからない学校なのだ。
生徒を、優秀な者に変える工場のような物なのか?
完結大事な事は、奴らが教えてくれる?
作品の長さ:7,675文字
(0)読者数:33人
俺が知りたいことは誰も教えてくれない。俺が知りたいことは、俺が何者だとう事だけ
俺の日常は幽霊との会話で成り立っている。
聞きたくもない話を沢山聞かされる毎日。
そんな生活にも慣れてきた。
俺はいつから奴らの事が見えて、奴らの話が聞ける?
俺は、どうして子供の時の記憶がない?
完結初めて食べた手料理はしょっぱかった
作品の長さ:8,306文字
(0)読者数:35人
2月14日。幼馴染の初めての手料理は塩味のチョコレートだった。
俺には、弟が居た。
弟は、いじめを苦にした自殺だ。両親も、車の事故で死んでしまった。
でも、俺は、祖父母と幼馴染に支えられて、死のうとも復讐しようとも思わないで生活ができている。
充実した日々を過ごしている。
基本禁止されていたバイトも、事情を説明sたら、朝の1時間と夕方の2時間は許してもらえた。
中学でやっていた部活も続ける事ができた。
絶対に口に出して言わないが、今の俺があるのは幼馴染の奴が居るからだ。
完結紡がれた意思、閉ざされた思い
作品の長さ:97,012文字
(0)読者数:73人
尊敬する上司と頼れる仲間。何もできない私。でも、私はここで生きていきます。
火消し部隊。
システム屋の中に有っても異色な部隊。
専門職が強いIT業界にあって、その専門家の中ならエキスパートと呼ばれる者たちが集まった。本来存在してはならない部隊。
日々の仕事は炎上している現場の鎮火。
今回の現場は病院施設が併設された介護老人ホーム。
行政の監査も入る事が考えられる。少しの行き違いで、簡単に大火になってしまう。
そして、火消し部隊は今までに経験したことがない鎮火作業に挑むことになる。
注)IT業界の話です。
専門的な言葉がありますが、なるべくわかりやすく書いていきます。
異世界転生物の序章で書いた物を構成しなおした物です。異世界転生はしません。