ちょっとだけ切ない短編集シリーズ

ちょっとだけ切ない短編集
ちょっとだけ切ないショートストーリー。
夜に読んでも怖さはないと思います。少しだけ、ホラーテイストが入った小説が多くなると思います。
現在をベースにしています。地域的なことは、職業的なこともありますので、業界が違う人にはわからないところがあると思いますが、あえて説明はしておりません。
そういうものだと思って楽しんでいただけると嬉しいです。
注)
1話完結(5000~10,000文字程度)になっています。
完結3年目の出来事
作品の長さ:4,339文字
(0)読者数:30人
何気なく挟まれていた、3周年を知らせるチラシ。そこから物語が始まる
男子高校生が1人で住むマンションは、セキュリティがしっかりしている。
そんなしっかりとしたセキュリティの部屋のドアに、チラシが挟まれていた。
チラシを受け取るだけの資格は十分に持っていた。
男子高校生は、両親を殺した者たちに復讐するのだろうか?
完結最高のおめでとう
作品の長さ:4,398文字
(0)読者数:27人
高校受験の前にすれ違ってしまった幼馴染。悲しそうな顔が忘れられない。
高校受験の前に、幼馴染からの誘いを少しイラッとした気持ちのまま断ってしまった。
すれ違いなのか、それとも、相手の事を考える余裕さえもなくなってしまっていた。
僕は、高校に受かって、自分がやりたいと思っている勉強をする。
そのためにも、しっかりと勉強して、絶対に希望する科に合格しなければならない。
でも、別れ際の幼馴染の悲しそうな顔が、泣き出しそうな顔が脳裏に焼き付いて離れない。
完結止まってしまった時計
作品の長さ:8,437文字
(0)読者数:31人
病院の救急口。
そこで、1人の女性が時計を握りしめて座っている。
事件に巻き込まれた家族の手術を待っている。
そこに、犯人逮捕の一報が入る。
犯人は、捕まる時に、割腹自殺を図った。
そして、女性が待っている病院に運ばれてくる。
女性は閉まっている売店に足を向ける。
そして、運ばれてくる犯人。
交差する時間。
止まった時計が動き出す時、物語も動き出す。
完結残された赤
作品の長さ:7,762文字
(0)読者数:27人
赤く染まった視界は、男から全てを奪った人間の姿しか見えないのか?
男は、全てを奪われた日を忘れない。
左目の視界が赤く染まってしまった日。全てを諦めて、全てを求めた日。
男は持てる知識を使って行動する。
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君が俺の所から旅立って、もう23年が経っているよ。
でも、やっと、やっと、やっと、俺は君の所に行ける。
でも、俺はもう40を超えて、50に近くなってしまっているよ。君に嫌われないか不安でしょうがない。
頑張ったよ。君が好きだと言ってくれたスーツ姿。同じ形のスーツを着られるように、体型を維持しているよ。
髪の毛も薄くなるかと思ったけど、薄くならないで良かったよ。
白い色の髪の毛が目立つけど、君の所に行くときには、あの頃と同じで茶色に染めていくよ。
もう少しだから、もう少し・・・。
もう少しだけ待っていて欲しい。
ただ一人・・・。俺が愛した君の所にいくその日まで・・・。